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合唱指揮者 谷 郁 オフィシャルウェブサイト

Zoom合唱稽古

コロナショックによる影響で、音楽家の皆さんはほぼ全ての仕事、活動がなくなってしまっている状況かと思います。
私もそのうちの一人ですが、定期の合唱稽古をいつまでもただ休みにはしていられない!ということで、昨日は私が指導する合唱団で初のZoomを利用した稽古をやりました!
遠隔での活動を開始している、あるいは検討している合唱団も多いと思うので、参考までに昨日やったことを書き出してみます。
 
1)準備運動

まずはいつもやってる体をほぐす運動を3分くらい。
これはみんなのマイクをONにしたままわいわいやりました。
 
2)発声
 
こちらも普段の稽古でやっていて、みんなが何をすべきかよく知っている発声を三つほど。私がピアノで伴奏するのを聴きながら、みんなはマイクOFFで歌う、という方式で。
普段はピアノを弾く手を止めずにアドバイスしたり、母音を変えたりしますが、今回はタイムラグなどを考慮して、一度止めて、喋って、再開、という風に変えました。10分くらい?
 
3)ポリフォニー練習
 
うちの団はいつもルネサンスの楽曲を一曲は練習するようにしてます。今回はLassoのAdorna thalamum tuum, sionを取り上げ、パートごとに言葉に沿った歌い方を研究。曲の冒頭の5小節くらいだけを、全員で全パート練習して、その後私が全パートをピアノで弾きながら、みんなはミュートで自分のパートを歌うという流れにしました。
さらにその後は、団員一人にミュートを解除して歌ってもらい、他の人はその人の声に合わせて歌う。というのをバス、テノール、アルト、ソプラノ一人ずつ指名してやってもらいました。これは、ほぼ初見の曲であっても他のパートを意識しながら歌う、という点でとても良い練習かな、と思います。(しかも実際集まってる場では絶対できない)
この練習は30分くらいかけてゆっくりやりました。
 
4)発音練習
 
今私たちはHugo DistlerのTotentanzというドイツ語の楽曲に取り組んでいます。ドイツ語の基本的な発音ルールはわかっている団員が多いこともあり、普段は耳で聴きながら修正してね、って感じであまり発音練習に時間を割いていないのですが、せっかくの機会なので丁寧に、ということで一単語ずつrepeat after meのやり方でマイクをONにして発音練習しました。時々、一人を指名して発音してもらって直したりもしました。
 
5)数パートずつの練習
 
Totentanzは音やリズムが難しい箇所もあるので、普段なら4声でいきなりやってしまうだろう箇所も、音響環境がさほどよくないことを加味して、なるべく分解して練習しました。女声だけ→バスだけ→バスとテノール→全員。みたいに。(若干不平等なのはパートごとの譜読み速度を加味してます(コソコソ))その辺の段取りの考え方は普段の練習と同じで、いつもよりさらに一段階ペースを落とすイメージです。
あとはポリフォニー練習でやったように、団員一人に歌ってもらって、それに合わせて歌う、というのもやりました。私には一人の声しか聴こえないのでなんとも判断できませんが、みんなの表情やリアクションを見るに、割と上手く機能する(しかも誰が指名されるかわからないから、画面越しの練習であっても良い緊張感が生まれるw)練習かなと思います。
そんな感じで合計2時間、短めの4曲に触れながら割とがっつり練習できたかなと思います。
 
この一週間くらいの間に、歌う立場、指導する立場、指導をサポートする立場でZoomリハに参加してきましたが、指導する立場になるとどうしても一方的に喋る分量が増えるので、結構疲れる。指導される立場としては、やはり画面越しという環境もあってか、集中力を長時間維持するのが現場より大変かなという感覚があります。なので、普通の稽古より少し短めの時間設定でやるのがいいのかもしれない、と現時点では思っています。
 
もうしばらくは対面で歌うことはできない状況が続きそうですが、そんな中でも歌う気持ち、音楽を共有する気持ちを腐らせることなくできることをやっていきましょう!

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テーマの著者 Anders Norén