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合唱指揮者 谷 郁 オフィシャルウェブサイト

たにフェス&GPC

3/9に谷郁指揮4団体ジョイントコンサート(#たにフェス)が、翌3/10にはGPCことガーデンプレイスクワイアの定期演奏会が無事に終演いたしました。両日とも多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。

たにフェスは、私がこれまでに企画してきた中ではおそらく最も規模が大きく、1000席を超えるキャパシティの大ホールで4団体95名の歌い手と15名のブラスアンサンブルと一緒に作り上げるコンサート(フェス)は、忘れられない思い出になりました。
当日は、各団体の単独ステージと合同ステージ合わせて約4時間のリハーサル、そこから約2時間半の本番ということで、正直かなり「限界への挑戦」ではありましたが、途中でエネルギー切れすることなく最後まで楽しく駆け抜けることが出来ました。それぞれの単独ステージでは、私にとってはよく知っている合唱団が4つ並ぶことになるわけですが、思った以上に各団のサウンドが違い、私自身も団によって指揮の振り方やリハーサルの進め方をかなり変えていることなど発見がありました。そしてそんな4団体が集まった合同演奏では、期待した通りのまとまりと、繊細さと迫力が表現できたのではないかと思います。
100人を超える規模の合唱を指揮すること自体はそれなりにあるのですが、それは例えば毎年メンバーが変わる第九合唱団であったり、演奏会のための公募合唱団であったりするので、なかなか一人ひとりの名前と顔と声までは把握できません。それが今回は舞台上にずらりと並んでいるのは見知った顔ばかり。いつも一緒に音楽を作っている仲間がこんなにたくさん居てくれるんだと、内心ずっと驚いていました。

正直かなり大変な企画ではあったので毎年のように開催することはできませんが、また数年後にそれぞれの合唱団がさらに成長して集まれる機会を作れたらいいなと思っています。とりあえず次にやりたい曲は打ち上げで告げてきたので(笑)来たるべき時に向けて、私も自分の音楽を磨いていきます!

さて、こんな大イベントを終えたら朝までみんなと飲んで打ち上がるものだと思うのですが(?)、翌日はGPCの演奏会でした!
実はこれは完全なる偶然で、たにフェスもGPCも3月のどこかの週末でできれば、といろんなホールに抽選希望を出していたところ、まさかの同じ施設に1日違いでそれぞれ当選してしまったわけです。どちらかの日程をずらすことも考えたのですが、東京の週末のホール予約というのは激戦で、これを逃したら条件の合うホールは取れないかもしれない、ということで覚悟を決めました。

GPCは歴史ある合唱団で、私は客演指揮という形で関わるようになったのですが、ご一緒するのはもう3回目、たにフェスの5団体目ともいえる大切な合唱団です。今回はホールのパイプオルガンをフル活用し、オルガニストの浅井さん、ソプラノの澤江さん、メゾソプラノの北條さんという大活躍されている演奏家の皆さんをソロにお招きし、私自身もそして合唱団もたくさん刺激をいただきました。

 

正直前日の疲れが心配でしたが、もちろん身体は疲れていたものの音楽に対する集中力は切らすことなく終演まで走り切れました。
本当に無我夢中で楽しい二日間でした。

二日間で演奏した曲は、作品数で言うと10作品、組曲などの細かいものまで数えたら3~40曲あったのではないかと思います。正直こんな大変な経験はもうしなくていいかなとも思いますが、喉元過ぎればなんとやらで、数年経つと大変だったことは忘れて楽しかった思い出だけが残り、またやりたくなってしまうのかもしれません。そんなことがあったら、その時はまたぜひお付き合いください。

最後になりましたが、ご来場くださった皆様(二日間来てくださった方もたくさん!)、一緒に演奏してくださったみなさん、中でも特に運営に携わってくれたメンバーは本当に本当にたくさん動いてくれて、感謝が尽きません。

たにフェスの中でも言いましたが、指揮者は一人では何も出来ません。舞台上で鳴っていた音楽は私が作り上げたものではなく、演奏者一人一人が発しているもので、私はそれを受け取り、ほんの少しだけ整えて客席に送り届けているつもりです。これからも周りにいてくれるたくさんの心強い仲間と共に、楽しく演奏活動を続けていきます!ありがとうございました。

最後に各合唱団の集合写真(出演順)!
みんな団名の頭文字を表現しています☺️


Hugo Distler Vokalensemble

  Tokyo Bay Youth Choir 男声アンサンブルCANTUS ANIMAE

 

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