Tokyo Bay Youth Choir (TBYC)の指揮者として、東京国際合唱コンクール(TICC)に参加しました!
結成から3年目になったばかりのTBYCにとって初挑戦となるコンクールで、なんと室内合唱部門1位を受賞、グランプリコンクールで演奏する栄誉をいただきました!
自主公演を企画するのが難しい状況の中で、演奏する機会が欲しいと出場を決めたコンクールですが、コンクールに出る以上は結果につなげたい気持ちもありましたし、モチベーションを高めるために「部門1位を目指そう!」と言ってはいたものの、まさか本当にいただけるとは思わず、結果を知ったときには皆とても驚いていました。
TBYCが演奏した曲は以下です。
【本選】
Monteverdi: Io mi son giovinetta
Reger: Es waren zwei Königskinder
面川倫一:はるかなとなり(課題曲)
三善晃:ゴリラのジジ
【グランプリ】
Chilcott: Kyrie & Gloria (A little Jazz Missa)
本選で演奏した曲は、TBYCメンバーひとりひとりの歌に対するセンスや、繊細な音楽表現を魅せられるものが 良いと思って選曲しました。ジジは、TBYCには素晴らしい専属ピアニスト(薄木葵さん)がいるので、彼女をしっかり魅せられる作品ということと、プログラムのアクセントとしてのチョイスです。
実際、自分たちの表現は追求できたものの、まだまだアラは多かったですし、音をバリバリに鳴らす演奏ではなかったので、コンクールの結果には繋がりにくいかもしれないという気持ちがありました。それでも音楽の流れの良さはどこにも負けないと思っていたので、高く評価していただき、グランプリでの演奏のチャンスをいただけたことはとても嬉しかったです。
グランプリではとにかく楽しく歌いたいということと、即興が得意な薄木さんに思う存分暴れてもらおうと思って華やかなジャズミサを選びました。こちらはきっと私たちだけでなく、お客さんにも楽しんでいただけたと思います!
TBYCは当初20人での演奏を予定していましたが、緊急事態宣言下での開催となったこともあり、5人が出場を断念。断念せざるを得なかった子たちも無念だったと思いますし、メンバーの4分の1を欠くという厳しい状況の中で、divisiでパートひとりだけになるような箇所もあり、出演メンバーにとっても試練だったと思いますが、しっかりと音楽と自分の歌に向き合い、すばらしい演奏で応えてくれました。まだまだいろんな意味で若い合唱団ですが、またひとつ成長の機会になったと思っています。
貴重な機会を与えてくださったTICC運営のみなさま、ありがとうございました!!このような状況の中で、感染対策に気を配りながら大規模なイベントを実施することの難しさ、苦しさは痛いほどにわかります。主催側が心を砕いて準備してくださるからこそ、出演者が安心して演奏に集中することができるのだと思います。そして、そんな中でもスタッフの皆さんがほんとうに笑顔で気持ちよく出演者を迎え、見送ってくれるんです。TICCの大きな魅力のひとつです!
そして私個人は、前回のTICC2019にvocalconsort initiumの指揮者の一人として出場したのですが、その時にも室内合唱部門で1位をいただき、グランプリで演奏をさせていただきました。まったく違う合唱団で、合唱を取り巻く環境も違う中で、偶然にも同じ部門に続けて出場することとなり、2回も松下耕先生から1位通過の電話をいただけるとは!!
一緒に演奏してくれた仲間に感謝ですし、これは素直に自慢していきたいと思います(笑)